ソニーは2006年10月17日、子会社であるソニーエナジー・デバイスが製造したノートパソコン向けリチウムイオン2次電池の不具合問題に関連し、ソニー製ノートパソコン「VAIO(バイオ)」を対象にバッテリーパックの自主交換を実施すると発表した。日本国内ではバッテリーパック6万個が交換対象となる(発表資料)。

 日本国内で対象となるのは、いわゆるモバイルノート型の「VAIO type T」12機種。いずれもバッテリーパックとして、2004年12月~2006年3月に製造された「VGP-BPS3A」を採用している。このVGP-BPS3Aのうち、ラベルに記載されている部品番号が「1-756-545-11」「1-756-545-12」「1-756-545-13」であるものの一部が対象となる。ユーザーが使用中のバッテリーパックが交換対象かどうかは、同社Webサイトで7桁のシリアル番号を入力することで確認できる。交換方法などの詳細は、11月7日にVAIOのWebサイトで公表する。また、この問題に関する専用の電話窓口(0120-151-133)も設置する。

 バッテリーパックとしてVGP-BPS3Aを搭載したパソコンは次の通り。VGN-T92PSY、VGN-T92PS、VGN-T92S、VGN-T72B/L、VGN-T72B/T、VGN-T52B/L、VGN-T91PSY、VGN-T91PS、VGN-T91S、VGN-T71B/L、VGN-T71B/T、VGN-T51B/L。

 なお、日本国内向けに併せ、中国市場向けについても自主交換を発表している。対象は、型番が「VGP-BPS2B」のバッテリーパックの一部で、3万個が交換対象となる。日本・中国以外の地域については、「準備が整い次第順次発表する」(ソニー 広報センター)としている。