マイクロソフトは10月17日，アプリケーション開発者向けに.NET Framework 2.0および同3.0の情報を包括的に提供する「.NET開発者への道 スキルアップ キャンペーン」を開始した。次期クライアントOS「Windows Vista」には，.NET Framework 2.0/3.0の実行環境が標準搭載されている（パッケージ版のVistaの出荷は2007年初頭予定）。新OSの出荷開始を機に，Visual BasicやJavaの開発者を.NET Frameworkの世界へ引き込みつつ，.NET Framework 1.x環境の開発者に対して同2.0/3.0環境への移行を促すのが狙いだ。
同社は，セミナーやWebサイトの活用に加え，コミュニティと連携しながら，.NET Framework 2.0/3.0の情報を包括的に提供する。
まず，マイクロソフト社の事業所で実施している「MSDNオフラインセミナー」や全国に出張して実施している「Microsoft On」というセミナーにて，技術系のワークショップを提供する。テーマは「.NET Frameworkアプリケーション概要」や「Visual Studio 2005によるアプリケーション開発」「.NET Framework 3.0 Windows Presentation Foundationアプリケーション開発」など計8種類。「これから.NET Frameworkを学び始める技術者でも取っつきやすいコンテンツを用意した」（デベロッパー＆プラットフォーム統括本部 IT技術者アドバンス テクノロジー本部 業務執行役員 本部長 北川裕康氏）。
.NET Framework開発者向けWebサイト「.NET Framework Developer Center」も改装する。.NET Framework 2.0/3.0の技術情報を拡充するほか，同フレームワーク上でアプリケーションを開発した事例を積極的に公開していく。同サイトの目玉コンテンツの一つ「Ask the Experts」では，技術者から公募した質問を米Microsoftの開発責任者にぶつけ，そのインタビューの様子をWebサイト上で公開するという。ASP.NET担当のScott Guthrie氏などが登場する予定だ。インタビューの様子は，11月初旬から順次公開する。
そのほか，開発者コミュニティの支援団体「INETA Japan」と協力して，.NET Framework 2.0/3.0の勉強会を実施していく計画もある。
