エントリーモデル「Mirapoint ComplianceVault MCV100」
エントリーモデル「Mirapoint ComplianceVault MCV100」
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 ミラポイント・ジャパンは10月16日,電子メールをアーカイブするためのアプライアンス・サーバー「ComplianceVault」(写真)を即日出荷すると発表した。同社は,メール・サーバーなど,企業のメッセージングインフラ向けに特化したアプライアンス・サーバー製品を提供する米ミラポイントの日本法人である。

 「ComplianceVault」は,メール・サーバーと組み合わせて使う製品。IMAP4やPOP3でメール・サーバーにアクセスして,電子メールのデータを内蔵のディスクに取り込み,後から閲覧/検索できるようにする。米国では2006年4月に出荷しており,コンプライアンス強化策としての導入のほか,訴訟などを抱える企業が,短時間で訴訟に影響を及ぼすメールを探し出すといった用途で導入するケースが増えているという。

 今回出荷するモデルは、1Uサイズで1TB(テラバイト)のディスクを内蔵するエントリーモデル「Mirapoint ComplianceVault MCV100」で,価格は430万円。11月には,2Uサイズで3.7TBのディスクを内蔵するミッドレンジの「Mirapoint ComplianceVault MCV370」(価格は未定)を出荷する予定だ。来春にはさらに上位の製品を投入する。将来的には8TB程度までの拡張が可能になる見込みだ。

 米ミラポイントは企業のメッセージング基盤のすべてをカバーするという製品戦略を掲げており,米国では,インスタント・メッセージ(IM)のデータ管理製品を得意とするセキュリティ・ベンダーFaceTime Communicationsとの協業により,両社の製品間連携を強化している。今後は,日本市場向けでもIMのメッセージ管理やアーカイブを実現する製品を投入していく計画だ。