日本IBMは10月12日,ローソンの財務会計や集配信などの基幹システムをメインフレーム上のLinuxで構築したと発表した。200台のサーバーで稼働していたシステムを2台のメインフレームz990に集約した。2006年6月に本稼働を開始した。

 従来のシステムは,200台を超えるUNIXサーバーおよびPCサーバーで構成されていた。また4カ所のデータセンターに分散していた。新システムではこれを1カ所のデータセンターの2台のz990に集約する。

 z990は1台を複数の論理区画に分割し,それぞれを仮想的なマシンとして動作させることができる。ローソンでは2台のメインフレーム上に30以上の論理区画を設定し,その上でLinuxを稼働させている。

 ローソンではサーバー統合により保守コストやソフトウエア・ライセンス料が削減できるとしている。またサーバーを調達しなくとも新たな論理区画を設定すればよいため,新サービスの提供にかかる時間を1カ月以上短縮できると見込んでいるという。