アイピーロックスジャパンは2006年10月10日,データベース管理システム(DBMS)の脆弱性を監査するソフトの新版「IPLocks V6.0」の販売を開始した。日本版SOX法対策など,企業の内部統制への取り組みを支援するため,監査ログからレポートを作成する機能を新たに追加した。価格は150万円から。開発会社は米IPLocks。

 IPLocksでは,パッチが当たっているかどうか,パスワードが破られやすいか,といったDBMS自体の脆弱性を検査するほか,DBMSのトランザクション・ログからアクセス記録を取得/保存する。これにより,普段とは異なるアクセスの動きがあったことを検知可能である。

 新版では,日本版SOX法対策など企業の内部統制に用いるレポートを作成する機能を追加した。月別のDBMSへのログイン回数やエラー発生状況,アクセス状況など任意の切り口でレポートを生成できる。あらかじめ項目を定義したレポートのテンプレートをいくつか用意。また,ネットワーク上に存在するDBMSの検知と脆弱性監査のための侵入テストを,スケジューリングして実行できるようにした。これにより,DBMSの監査からレポート生成までを自動化できる。

 IPLocksの動作OSは,Red Hat Linux,Windows,Solaris。IPLocksのデータはOracleまたはPostgreSQLに格納する。監視対象となるDBMSは,Oracle,SQL Server,DB2,Sybaseなど。