楽譜データを表示する「MusicPad Pro Plus」
楽譜データを表示する「MusicPad Pro Plus」
[画像のクリックで拡大表示]
発表会でのMusicPad Pro Plusを使ったデモ演奏
発表会でのMusicPad Pro Plusを使ったデモ演奏
[画像のクリックで拡大表示]
楽譜ダウンロードサイト「freehanndmusic.com」
楽譜ダウンロードサイト「freehanndmusic.com」
[画像のクリックで拡大表示]

 山野楽器は2006年10月12日、楽譜データを表示できる専用ディスプレイ「MusicPad Pro Plus」と楽譜ダウンロードサイト「freehandmusic.com」を発表した。紙の楽譜の代わりに、ダウンロードした楽譜データを専用ディスプレイの画面に表示して演奏するといった使い方を想定している。

 MusicPad Pro Plusの液晶ディスプレイは12型でタッチパネルを採用しており、画面の右側を触れると次ページを表示する。別売のフットペダルと組み合わせれば、足の操作によるページめくりも可能。画面を横向きにして2ページを同時に表示する機能、タッチパネルで楽譜に音符や手書きのメモを書き込む機能も備える。

 楽譜はダウンロードサイトから専用データを入手するほか、紙の楽譜をスキャナーで取り込んだデータを表示することも可能。32MB内蔵フラッシュメモリーに加えて64MBフラッシュメモリーモジュールが付属し、2000ページ以上が保存できるという。

 発表会場ではピアノ奏者の小川文明氏とチェロ奏者の斎藤孝太郎氏が、MusicPad Pro Plusを使ってデモ演奏を見せた。「文章を原稿用紙で書かなくなったように、五線紙もこれが当たり前になるのかもしれませんね」(小川氏)、「チェロ奏者なのでペダルでページをめくれて好都合」(斎藤氏)と感想を語った。

 MusicPad Pro Plusは米フリーハンドシステムズが開発した。解像度は1024×768ドット。重量は1.8kg。価格は17万1150円。楽譜ダウンロードサイト「freehandmusic.com」もフリーハンドシステムズが運営している。クラシックからロックまで8万5000タイトル以上を掲載している。ダウンロード料金は1作品あたり4~6ドル(約470~710円)。現状では英語サイトのみだが、2007年春には日本語サイトも開設する予定。