CyberNAS64 SystemのNASヘッド
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CyberNAS64 Systemのストレージ・ユニット
CyberNAS64 Systemのストレージ・ユニット
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 テクノグラフィーは,最大で8ノードまでのクラスタリング構成が可能なファイル共有サーバー・アプライアンス「CyberNAS64 System」を2006年10月末に出荷する。米Red Hatが開発した,複数のサーバー間にまたがる分散型ファイル・システム「Global File System」(GFS)を用いる。OSは企業向け64ビットLinuxであるRedHat Advanced Server 3.0をベースにチューニングを施した。開発会社は米GateStor。

 CyberNAS64 Systemは,LinuxとGFSを搭載したNASヘッドと,NASヘッドに接続するストレージ・ユニットで構成する。NASヘッドとストレージ・ユニットはSAN(Storage Area Network)でメッシュ型に接続。NASヘッド間でストレージ・データを転送する際はSANを利用し,クライアントからのファイル共有に用いるネットワークにはデータを流さない。

 ネットワーク・ファイル共有プロトコルはCIFS(Common Internet File System)またはNFS(Network File System)。FTP(File Transfer Protocol)によるアクセスも可能である。CIFSにはSamba 3.0を用いている。ファイル共有に加えて,iSCSIによるブロック型データ・アクセス機能も備える。

 NASヘッドは高さ1Uのラック・マウント型サーバー。CPUは米AMDのデュアル・コアOpteron270(2.0GHz)。メモリー容量は4Gバイト。10ギガビット・イーサネット・ポートを搭載する。ストレージ・ユニットは高さ2Uで,SATA(Serial ATA)ディスクまたはSAS(Serial Attached SCSI)ディスクを搭載する。

 価格は,1台のNASヘッドと容量4TバイトのSATAストレージ・ユニットの構成で629万円から。2.4TバイトのSASストレージ・ユニットの組み合わせで817万円から。