シックス・アパートは10月11日,企業向けブログ構築ツールの新版「Movable Type Enterprise 1.5 日本語版」を発表した。シックス・アパートの安田俊彦氏(Movable Type製品企画 ジェネラルマネジャー)は新版の特徴について,「新規ユーザーの個人ブログ作成を自動化するなど,管理面での使い勝手を大幅に向上させた」と語る。販売開始は10月24日から。価格は,1サーバー・ライセンスと1ユーザー・ライセンスの場合50万円。

 新版で強化した機能は,(1)グループに対するブログの割り当て機能,(2)ブログ自動作成機能,(3)LDAPサーバーとの連携機能の三つ。

 (1)は,複数のユーザーをグループ化し,そのグループに対してブログの書き込みや閲覧といった権限を設定できる機能である。前版では,管理者がユーザーの設定画面を開き,一人ひとりに対してブログの権限を設定する必要があった。例えば営業グループに10人の担当者が所属していた場合,10回設定画面を開いて設定することになるため,運用に手間がかかっていた。

 (2)は,新規ユーザーを登録すると,自動でそのユーザーのブログを作成する機能。前版では,新規ユーザーを登録し,新規ユーザー用のブログを作成。さらにそのブログに新規ユーザーの権限を設定するといった手順だったが,新版では新規ユーザーの登録だけでこれらが自動で設定されるようになった。

 (3)は,LDAPサーバーのユーザー登録情報をMovable Type Enterprise側のユーザー登録情報に同期させる機能である。前版では,ユーザーの登録や削除を行う場合,LDAPサーバーとMovable Type Enterpriseの両方に登録や削除を行う必要があった。新版では,定期的にMovable Type Enterpriseがユーザー登録情報の更新の有無をLDAPサーバーに問い合わせ,更新があれば自動で反映するようになった。