沖電気工業は、IP電話用の高音質ソフトウエア「eおとエンジン」に、通話相手が一般の電話でも音質を向上する機能「マイeおと」を追加し、10月11日販売開始した。一般の電話との間でも、eおとユーザーは高音質で通話できるようになるという。

 eおとは、従来の電話の帯域が300~3.4kHzであるのに対し、300Hz以下から7kHz超までの帯域を伝送するなどして音質を向上する、沖電気が開発した技術である。2004年2月にこの技術を採用した電話機を発売し、2006年3月には、この技術そのものを「eおと エンジン」として販売している。ただ、高音質で電話できるのは、相手がIP電話、さらにeおとユーザーの場合のみであるため、通話相手が限られていた。

 そこで今回、通話相手が従来帯域の固定電話や携帯電話の場合でも、音質を向上できるマイeおと機能を追加した。従来の電話から送られてくる300~3.4kHzの音声から、疑似的に300Hz以下および3.4k~7kHz超の帯域の音声を作り出し付加する。このため、eおとユーザーは携帯電話でも高音質で電話ができるようになる。

 マイeおとは、IP電話機やPCで使われるソフトフォン、PDA、スマートフォン、携帯電話などに適用できる。