米SANS Instituteは現地時間10月10日,マイクロソフトが提供するパッチ配布/管理ツール「SUS(Software Update Services)」のサポートが12月6日に終了するとして注意を呼びかけた。サポート終了後は,SUSで最新の修正パッチ(セキュリティ更新プログラム)を入手できなくなるので,後継である「WSUS(Windows Software Update Services)」に移行するよう勧めている。

 SUSとは,マイクロソフトが無償で提供している企業向けパッチ配布/管理ツール。SUSを使えば,企業ネットワーク上にパッチ配布用のサーバーを構築して,企業内のクライアント・マシンに配布できる。各クライアント・マシンは,インターネットにアクセスすることなくパッチを適用できる。また,社内で適用すべきパッチを管理者がコントロールできる。

 当初,SUSのサポート終了は6月6日とアナウンスされていたが,同社は2005年8月26日,サポート期間を半年延長することを明らかにした。同社では2005年8月24日時点で,基本的にはSUSの提供を終了している(ただしメンテナンス目的として,ダウンロードセンターにおいて「SUS 1.0 SP1」を提供している)。

 SUSのサポート終了は,12月の“月例パッチ公開日(米国時間第2火曜日)”以前であるため,SUSで入手できる月例パッチは11月が最後となる。このためマイクロソフトでは,以前からWSUSへのアップグレードを推奨している。今回SANS Instituteでも,サポート終了が近づいているとして,WSUSへアップグレードすることを検討するよう改めて呼びかけた。

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