写真 ウィルコム社長への就任が内定した喜久川政樹・執行役員経営企画本部長(写真は2005年8月当時のもの)
写真 ウィルコム社長への就任が内定した喜久川政樹・執行役員経営企画本部長(写真は2005年8月当時のもの)
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 ウィルコムは10月10日,現代表取締役社長の八剱洋一郎氏が退任し,現執行役員経営企画本部長の喜久川政樹氏が就任する方向で内定したと発表した。10月26日開催の臨時株主総会および取締役会で正式決定する。

 社長交代の理由について,ウィルコムは「もともと,八剱社長は事業を軌道に乗せるために外部から招へいした。そのため,当初から事業が軌道に乗ったら退任して内部から社長を登用することになっていた。今回,目標が達成されたので交代に至った」と説明。10月26日の交代とした理由は,「10月24日に携帯電話の番号ポータビリティが始まり,競争環境が厳しくなる。競争が本格化してから経営体制を変えるより,その前に変えた方が良いと判断した」とする。

 八剱社長は10月26日以降,取締役を外れ代表権のない副会長となる。「アドバイザ的な立場でウィルコムに残る」(ウィルコム)としている。

 同時に,執行役員の異動も発表。現常務執行役員コンシューマ営業本部長の土橋匡氏と現執行役員CTOの近義起氏が,ともに執行役員副社長に内定したと発表した。経営担当の喜久川氏が社長に就任し,営業担当の土橋氏,技術担当の近氏が副社長に就任する格好だ。

 新社長に就任する喜久川政樹氏(写真)は,1987年に第二電電(現KDDI)に入社後,95年にDDI東京ポケット電話(現ウィルコム)に出向。2001年にDDIポケット総合戦略部長,2002年に取締役経営企画本部長を歴任。ウィルコムがカーライル傘下に入った2004年10月以降は執行役員経営企画本部長だった。