パソコン資産管理ソフト大手のハンモックは10月10日、同社の広告配信サービス「e-アドバ」を利用して、アンラボのウイルス対策ソフトとWinnyやShareの検出ツールを無料で利用できるようにした。

 e-アドバはハンモックが6月に発表したサービス。ソフトを実行する際などに表示する広告の収入によって、ユーザーにさまざまなソフトを無償で提供するサービスである。具体的にはユーザーがパソコンに独自のツール・バー・ソフト「informer」をインストールすると、そこに登録されているソフトを無料で利用できるようになる。これまでは、違法・有害情報などを含むサイトへのアクセスを遮断するフィルタリング・ソフトのみ利用できたが、今回アンラボと提携して、ウイルス対策ソフトやWinny検出ツールを利用できるようにした。informerはソフトウエア・ダウンロード・サイトの「グレバ」からダウンロードできる。

 無料で使えるウイルス対策ソフトとWinny検出ツールは、Windowsに常駐しないので、ウイルスの侵入をリアルタイムに検知することはできない。ユーザーがソフトを起動してHDDをスキャンする作業が必要になる。発見したウイルスを駆除する機能は備えている。同社は、今後もツールバーから利用できるソフトを増やす予定で、11月にはアンラボのスパイウエア対策ソフトを、年内には経路検索ソフトを利用できるようにする。