セキュリティ組織の米SANS Instituteは現地時間10月8日,ここ最近,攻撃者は週末に“活発”になる傾向があるとして注意を呼びかけた。週末になるとスパム(迷惑メール)の量が増えたり,新しい攻撃が出現したりするケースが増えているという。

 SANS Instituteのスタッフによるブログ「Handler's Diary」によると,一般的に週末はセキュリティ関連のニュースが少なくなるものの,攻撃自体は増える傾向にあるという。

 例えば,「週末の間は,送られてくるスパムの量が増加する」「セキュリティ・ホールを突く新しい攻撃サイト(iframe gang)は金曜日に出現する」「新しいExploit(セキュリティ・ホールを突くプログラム)は金曜日の午後あるいは夜にリリースされる」---などである。

 攻撃が活発になる理由は,週末は,対策を施す“守備側”が手薄になるためである。このため企業/組織においては,週末も攻撃に対処できるようにしておくことが重要であるとする。

 また,たとえ小さな企業/組織であっても,セキュリティ対策は不可欠であると強調する。攻撃を許してサーバーなどを乗っ取られれば,別の企業/組織への攻撃に悪用される恐れがあるためだ。「うちのサーバーには盗まれて困るようなものは置いていない」などと高をくくって無防備でいると,攻撃者に手を貸すことになってしまう。

米SANS Instituteの情報