写真1 Acronis True Image 9.1 Server for Linuxの画面。
写真1 Acronis True Image 9.1 Server for Linuxの画面。
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 プロトンは2006年10月27日,Linux向けバックアップ・ソフトの新版「Acronis True Image 9.1 Server for Linux」(写真1)を発売する。同製品は,米Acronis社が開発したもの。

 Acronis True Imageは,「スナップショット」というある瞬間のディスク状態をイメージとして作成するバックアップ・ソフトである。オンライン中のバックアップにも対応する。規模に応じて複数のラインナップがあり,Acronics Trune Image Serverは,部門内ファイル・サーバーなど主に中規模システム向けの製品である。
 これまでの同製品(version 8)は,コマンド・インタフェース(CUI)で操作する必要があった。新版のversion 9.1では,すべての操作を,X Window SystemのGUI上でできるようにした。

 そのほか新版では,(1)バックアップ処理の直後や直前にコマンドやスクリプトを自動的に実行できるようにした,(2)ファイルやディレクトリ単位でのバックアップを可能にした,(3)ハード・ディスクやネットワークへのデータ転送量を制限できるようにした,(4)64ビットのRed Hat Enterprise Linux ES/AS 4に対応した,(5)バックアップ完了を電子メールおよびWindows上のポップアップ・ウインドウで通知できるようにした,(6)記録型DVDにバックアップ・データを直接書き込みできるようにした――などの機能を追加した。

 価格は,1サーバー当たり初年度12万4400円(年間保守料とメディア代を含む)から。対応Linuxディストリビューションは,Red Hat Enterprise Linux ES/AS 4,同ES/AS 3,Red Hat Linux 9。対応ファイル・システムは,Ext3/2,ReiserFS,Linuxのスワップ,XFS,JFS,FAT16/32,NTFS。なお,パーティションの拡張が容易な論理ボリューム管理「LVM」(Logical Volume Manager)には対応していない。