写真1 Slackware 11.0のデスクトップ画面(KDEの場合)。
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写真2 Slackwareのインストーラ。CUIベースのインストーラを採用している。
写真2 Slackwareのインストーラ。CUIベースのインストーラを採用している。
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写真3 ウィンドウ・マネージャのWindowMakerの画面。
写真3 ウィンドウ・マネージャのWindowMakerの画面。
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写真4 ウインドウ・マネージャのFVWMの画面。
写真4 ウインドウ・マネージャのFVWMの画面。
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写真5 統合デスクトップ環境のXFCEの画面。
写真5 統合デスクトップ環境のXFCEの画面。
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写真6 Slackwareに搭載されたインターネット関連ソフト。画面左はWebブラウザのFirefox,画面右はメール・クライアントのThunderbird。
写真6 Slackwareに搭載されたインターネット関連ソフト。画面左はWebブラウザのFirefox,画面右はメール・クライアントのThunderbird。
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写真7 Slackwareに搭載されたオフィス・ソフト。画面左はPDFビューアのKPFD,画面右はオフィス・ソフトのKOffice。
写真7 Slackwareに搭載されたオフィス・ソフト。画面左はPDFビューアのKPFD,画面右はオフィス・ソフトのKOffice。
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写真8 Slackwareに搭載されたマルチメディア・ソフト。画面左はマルチメディア・プレーヤのXine,画面右はNoathun。
写真8 Slackwareに搭載されたマルチメディア・ソフト。画面左はマルチメディア・プレーヤのXine,画面右はNoathun。
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写真9 Slackwareに搭載された開発アプリケーション。画面左はWebオーサリングツールのQuanta,画面右は開発ツールのKDevelop。
写真9 Slackwareに搭載された開発アプリケーション。画面左はWebオーサリングツールのQuanta,画面右は開発ツールのKDevelop。
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 Slackware Linux Projectは2006年10月2日,Linuxディストリビューション「Slackware 11.0」を公開した(写真1)。

 Slackwareは古くから存在する“老舗”Linuxディストリビューションの1つであり,Linuxの上級者を中心に広く利用されている。

 Slackwareの特徴は,シンプルな構成のLinuxディストリビューションであること。ディレクトリ構成やソフトウエアの構成が比較的単純で,Linuxカーネルにライブラリなどのミドルウエアやアプリケーションが組み合わさってLinuxディストリビューションとして成り立つ仕組みが分かりやすい

 そのため,ユーザーが独自のシステムに変更することが容易であり,さまざまなLinuxディストリビューションの雛(ひな)型として,Slackwareが用いられることも多い。

 インストーラはCUIベースのみを採用している(写真2)。また,インストール時に利用するアプリケーション・パッケージは,インストールした後のディレクトリ・ツリーをそのままtarアーカイブに保存した形態を採用している。

 インストール時にはそのtarアーカイブがハード・ディスクに展開される。ちなみに,Slackwareには,RPM(RPM Package Manager)といったパッケージ管理システムは搭載されていない。

 最新版のSlackwareは,カーネルに2.4.33.3を採用。また,インストール用のDVD-ROM内にはカーネル2.6.17.13(/extra/linux-2.6.17.13)や2.6.18(/testing)も用意されている。

 このほか,glibc 2.3.6,gcc 3.4.6が採用された。

 GUI環境には,X.Org X11 R6.9.0が利用されており,ウィンドウ・マネージャのWindowMaker 0.92.8(写真3),FVWM 2.4.19(写真4),統合デスクトップ環境のKDE 3.5.4,XFCE 4.2.3.2(写真5)が利用できる。

 アプリケーションにはWebブラウザのFirefox 1.5.0.7,メール・クライアントのThunderbird 1.0.5.7(写真6)が含まれる。

 さらに,オフィス・ソフトのKOffice 1.5.2,PDFビューアのKPDF(写真7),マルチメディア・プレーヤのXine 0.99.4,Noatun 2.10.0(写真8),Webオーサリング・ツールのQuanta 3.5.4,開発ツールのKDevelop 3.3.4(写真9)などが搭載されている。