ACCESSのWebブラウザ「NetFront Browser」を搭載したソフトバンクモバイルの「Softbank 910T」(東芝製)
ACCESSのWebブラウザ「NetFront Browser」を搭載したソフトバンクモバイルの「Softbank 910T」(東芝製)
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 組み込み機器向けネットワーク・ソフト開発大手のACCESSは10月5日,ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)の携帯電話端末の一部に,ACCESSの携帯電話用Webブラウザ「NetFront Browser」およびメール・ソフト「NetFront Messaging Client」が搭載されたことを発表した。併せて両社は,携帯電話向けソフトウエアの共同開発契約締結を公表した。共同開発の狙いは,ソフトバンクモバイル仕様のソフトウエアを搭載した端末の早期開発と迅速な市場投入を,メーカーに促すことにある。

 ACCESSのソフトウエアを搭載する端末は,10月7日発売予定の「Softbank 910T」(写真,東芝製),「同 810SH」と「同 811SH」(シャープ製)および年内発売予定の「Softbank 910SH」(シャープ製),「同 810T」と「同 811T」(東芝製)。他メーカー製端末への搭載も順次進めていくとしている。また,ソフトウエアの共同開発契約は旧ボーダフォンがソフトバンクに買収される以前に結ばれたもので,「今回の発表はその成果の第一弾」(ACCESS)である。

 今回ACCESSがソフトバンクモバイル向けに提供するNetFront Browserは,パソコン向けWebサイトを閲覧できる「PCサイトブラウザ」や待ち受け画面にニュースなどの情報を表示する「ライブモニター」,コンテンツの自動配信サービス「S!キャスト」に対応する。またメール・ソフトのNetFront Messaging Clientは同社のメール・サービス「S!メール」の新機能「フィーリング・メール」などに対応する。フィーリング・メールは,送信者が感情を設定してメールを送ると,受信側は着信音やランプなどで送信者の感情を知ることができる機能。

 今後,両社が共同開発するソフトウエアは,Webブラウザやメール・ソフトに限らないという。「既に開発が進んでいるものもあり,順次公表していく」(ACCESS)としている。なお,ソフトバンクモバイルはACCESSだけでなく,アプリックスなど他の携帯電話用ソフトウエア・ベンダーとの関係も従来通り継続する。