トレンドマイクロは10月4日,同社のセキュリティ・ソフト「ウイルスバスター2007 トレンド フレックス セキュリティ(以下,ウイルスバスター2007)」を利用しているパソコンで発生する問題を公表した。電子署名付きのメールを受信すると,実際には改ざんされていないにもかかわらず,メール・ソフト(メーラー)が「メールが改ざんされました」といった警告メッセージを表示するという。

 この問題は,ウイルスバスター2007の「迷惑メール対策ツールバー」を有効にしている場合に発生する(デフォルトは有効)。迷惑メール対策ツールバーを有効にしている環境で電子署名が施されたメールを受信すると,電子署名に対応したメール・ソフトは,メールが第三者によって改ざんされていない場合でも,「メールが改ざんされました」といった警告メッセージを表示するという。

 トレンドマイクロでは,現在問題の詳細や原因について調査中。分かり次第,同社Webサイトで公表するという。

 現時点での回避策は,迷惑メール対策ツールバーを無効にすること。無効にする手順は,同社Webページの情報を参照してほしい。

【10月5日追記】トレンドマイクロによると,今回の問題が発生するのは,メール・ソフトにOutlook Expressを使っていて,迷惑メール対策ツールバーを有効にしている場合(デフォルトでは有効)のみであるという。Outlook Express以外のメール・ソフトを使っている場合や,迷惑メール対策ツールバーを無効にしている場合には,今回の問題は発生しない。【以上,10月5日追記】

トレンドマイクロの情報