「LUMIX DMC-FX07」の金属きょう体の表面に漆を塗布し、蒔絵で装飾を施した
「LUMIX DMC-FX07」の金属きょう体の表面に漆を塗布し、蒔絵で装飾を施した
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 松下電器産業は、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FX07」に特殊塗装を施した試作品を、千葉市の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2006」で展示している。金属きょう体の表面に漆を塗布し、蒔絵で装飾を施してある。会津塗りの技法を金属製品などに応用することで知られる坂本乙造商店(本社:福島県会津若松市)が加工を担当した(Tech-On! 関連記事)。

 「今回はあくまで試作機。今後の製品展開は、ユーザーからの反響を基に検討していく。価格をどうするかや、どの程度の規模で出荷台数を確保できるかも今後の検討課題」(松下電器産業の担当者)。販路や期間を限定したプレミアム品としての販売は可能性がありそうだ。

 LUMIXのFXシリーズといえば、豊富なきょう体色をラインアップし、広告に浜崎あゆみを起用したことで、女性のユーザー層を開拓して市場を大いに活性化させた立役者である。今回の「純和風」デジカメも、他人と異なる独特のデザインにこだわるユーザーや、質感の良い高級デジカメと位置付け購入するユーザー、贈答品用、訪日外国人の「日本土産」用など、新たな商機を開拓するかもしれない。