NECは,各種の業務アプリケーションに対するユーザー認証手続きを代行して自動ログインするソフト「WebSAM SECUREMASTER/EL」を,2006年10月4日に出荷した。Webアプリケーションに限らず,既存のクライアント/サーバー型アプリケーションを含んだ情報システム環境においてシングル・サイン・オンを実現する。価格は100ユーザーで175万円(税別)から。

 これまでNECは,シングル・サイン・オンを実現するソフトとして,ログイン対象のWebアプリケーション・サーバーごとに認証ソフトを導入する「SECUREMASTER/ACPI」と,複数のWebサーバーに対するアクセスをまとめて代行するリバース・プロキシ型の「同/MB」および「同/ACS」を用意していた。今回新たに,クライアント上で動作するユーザー認証手続き代行ソフトである「同/EL」を追加した。

 ユーザーはWindowsにログインするだけで,業務アプリケーションに対する個別のログイン手続きを省略できる。SECUREMASTER/ELがユーザーのログイン手続きを代行するからである。初めて利用する業務アプリケーションの場合は,ユーザーのログイン手続きを学習し,2回目以降に自動ログインが可能になる。学習したユーザー情報は外部のLDAPサーバーに登録されるため,運用を続けることでアクティブなユーザーIDの台帳を作ることができる。