「Kaspersky Internet Security 6.0」の製品パッケージ
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他社の対策ソフトで見つけられなかったウイルスを検知できたと強調
他社の対策ソフトで見つけられなかったウイルスを検知できたと強調
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ジャストシステムの浮川和宣社長(右)とカスペルスキー・ラブス・インターナショナル アンチウイルス研究所のユージン・カスペルスキー所長(左)
ジャストシステムの浮川和宣社長(右)とカスペルスキー・ラブス・インターナショナル アンチウイルス研究所のユージン・カスペルスキー所長(左)
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 ジャストシステムは2006年10月3日、セキュリティ対策ソフト「Kaspersky 6.0」の日本語版を発表した。11月17日から発売する。発売開始からの1年で25万本(15億円)、セキュリティ対策ソフト市場の中で5%のシェア獲得を目指す。主に、1日当たり2時間以上インターネットを利用するヘビーユーザー向けに販売する。

 同ソフトは、ロシアのカスペルスキー・ラブス・インターナショナルが開発した。ジャストシステムは同社と独占販売契約を結び、国内で販売する。これまで国内ではライフボートがKasperskyを販売しており、ライフボートはジャストシステムの販売代理店として今後も販売を継続する。

 発表会では、他社製品と比べ、新種ウイルスを発見してから定義ファイルを配信するまでの平均時間が短いことや検知率が高いことをアピールした。「独立系テスト機関が認める高いウイルス・スパイウエアの検知率、年間7000回にも上るウイルス定義ファイルの更新を継続して行っているなど、高い技術を備えたソフト」と、ジャストシステムの浮川和宣社長は強調する。

 今回発売されたKaspersky 6.0には、「Kaspersky Internet Security 6.0」と「Kaspersky Anti-Virus 6.0」の2製品がある。Internet Security 6.0は、ウイルス対策、スパイウエア対策、迷惑メール対策、ファイアウオールの各機能を備える。Anti-Virus 6.0は、ウイルス対策とスパイウエア対策機能を備えている。

 6.0で特に強化されたのは、「プロアクティブディフェンス」機能だ。これまでも搭載していたヒューリスティック検知に加え、攻撃者が悪用するソフト群「ルートキット」を検知したり、プログラムやレジストリーの改ざんを監視したりする機能を備えた。

 パッケージ製品の価格は、Internet Security 6.0が1万2800円(ダウンロード販売は8900円)、Anti-Virus 6.0が8800円(ダウンロード販売は6400円)。価格に含まれる更新期間は12カ月。そのほか、他社のセキュリティ対策ソフトを所有しているユーザー、プロバイダーのセキュリティ対策サービスを利用しているユーザー、ジャストシステム製品を所有しているユーザー向けに、更新期間を3カ月加えて15カ月とした優待版も用意する。こちらの価格はInternet Security 6.0が8000円(ダウンロード販売は5500円)で、Anti-Virus 6.0が5800円(ダウンロード販売は4200円)で購入できる。