写真1:Viivロゴが添付されたバッファローの「Link Theater」
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写真2:Link Theaterのユーザー・インターフェース。インテルViivを選択すると,Viivのユーザー・インターフェースが表示される
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写真3:ヤフーのテレビ向け情報サービス「Yahoo! Digital Home Engine」。ニュースをJPEG画像として配信する
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 バッファローは10月3日,同日開幕した「CEATEC 2006」で米Intelのホーム・ネットワーク仕様「Viiv」に対応したセットトップ・ボックス(STB)「Link Theater PC-P4」(写真1)を出展した。Viivホーム・サーバーに蓄積されたDRM(デジタル著作権管理技術)コンテンツを,ネットワーク経由でテレビに表示できることが特徴。パソコン以外でViivに対応した製品が出荷されるのは,日本では初めてだという。

 Link Theater PC-P4には,有線LANモデルの「PC-P4LAN」(1万6800円)と,無線LANモデルの「PC-P4LWAG」(2万1000円,10月下旬出荷予定)がある。有線LANモデルは9月29日に出荷を開始したが,「Viivロゴの認定を受けたのが9月29日だったので,まだViiv対応を発表するプレスリリースなどを出していない。既に出荷されている製品には,Viivロゴが添付されている」(同社マーケティング部の中村智仁コンシューマソリューショングループリーダ)という。

 パソコンに蓄積された「Windows Media Video」などの動画ファイルをネットワーク経由で再生できるのは,従来のLink Theaterと同じ。新モデルが異なるのは,DRM技術によって保護された動画コンテンツも,ネットワーク経由で再生できる点だ。DRM技術は,Windows Media DRMに加えて,Viivでも採用している「DTCP-IP」に対応している。

 またLink Theater PC-P4は,Viivのクライアント機能を搭載している。これにより,Viivホーム・サーバー(Viiv対応パソコン)にネットワーク経由で接続することで,Viivホーム・サーバーに蓄積したDRMコンテンツや画像/音楽/動画ファイルをテレビで再生できる。

 写真2はLink Theaterのトップ画面で,ここで「インテルViiv」を選択すると,Viivホーム・サーバーに接続され,Viivのユーザー・インターフェースが表示される(デモ会場ではネットワークが不調のため,この部分のデモは行われなかった)。Viivのユーザー・インターフェースの実体は,Viivホーム・サーバー上のHTMLファイルである。Viivホーム・サーバーがViivクライアント用のWebサーバーとなって,クライアントにユーザー・インターフェースを提供する仕組みだ。ユーザーはViivのユーザー・インターフェースを使って,Viivホーム・サーバー上のコンテンツを再生する。

 このほか,今回出展したLink Theaterの新モデルは,ヤフーのテレビ向け情報サービス「Yahoo! Digital Home Engine」(CEATECでヤフーが参考出展した新サービス)にも対応している。Yahoo!のニュースをJPEG画像として受信したり,Yahoo!オークションをテレビで利用したりできるようになる(写真3)。米Yahoo!はテレビ向け情報サービスとして「Yahoo! Go TV」を発表しているが,ヤフーの「Yahoo! Digital Home Engine」は,Yahoo! Go TVとは異なる日本独自のサービスになる。

 Link Theaterに搭載されたホーム・ネットワーク機能は,米MediabolicのSTB用ソフトウエア「SOURCE CODE SDK」を採用して実現している。米MediabolicはIP-STB用ソフトウエア・ベンダーで,米Intelの出資を受けている。