10月16日から東京・渋谷で試験運用を開始する「デジタル地図案内板」
10月16日から東京・渋谷で試験運用を開始する「デジタル地図案内板」
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 東京電力は,東京都及び渋谷区と共同で,光ファイバでネットワーク化した「デジタル地図案内板」を渋谷駅周辺に設置,10月16日から試験運用を開始する。タッチパネルを使った目的別検索機能を備えるほか,携帯電話と連携した道案内やクーポン発券などのサービスも提供する。

 「デジタル地図案内板」は,平日に約33万人,土曜日には約43万人が通行するという東京・渋谷区の渋谷駅ハチ公前広場に2台設置するほか,宮益坂口前にも2台設置する。案内板の表示機能は,地図画面と情報画面に大きく分かれる。

 地図画面では,日本語,英語,中国語,韓国語の4ヵ国語表記の地図を表示でき,拡大・縮小機能がある。またタッチパネルを使い,公共施設,飲食店,映画館,劇場・ホール,美術館・博物館,ATM,コンビニ,トイレといった目的別検索ができる。

 情報画面では,渋谷の街のグルメ,ファッション,映画,音楽などのトレンド情報や,エリアのお天気情報,ニュースなどのほか,広告も掲載する。また,自治体広報や,災害時における緊急情報も表示する。携帯電話とも連携しており,QRコード及び非接触ICカードによって,目的地検索結果の案内ルートを携帯電話に転送したり,飲食店のクーポンや映画情報などを取得することができる。

 10月16日から約1年間,毎日9時から24時まで試験運用を行い,景観への影響や情報提供の利便性,災害時の有効性などを検証する。さらに,「デジタル地図案内板」の主な収益源となる広告のクライアントを対象にマーケティング調査を行い,事業性についても検証する。