写真1●アイ・オー・データ機器のIP-STBでYahoo!ニュースを受信している様子
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写真2●バッファローのIP-STBでYahoo!ニュースを受信している様子
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 ヤフーは2006年10月3日,同日開幕した「CEATEC Japan 2006」で,テレビ向けの情報配信サービス「Yahoo! Digital Home Engine」を参考出展した。DLNA(Digital Living Network Alliance)サーバー機能を搭載したパソコンでYahoo!のコンテンツ(動画やニュースなど)を受信し,テレビに接続したDLNAクライアント機能を搭載するセットトップ・ボックス(STB)にネットワーク経由で転送して,Yahoo!のコンテンツをテレビで再生するという仕組み。

 CEATEC会場では,アイ・オー・データ機器(写真1)やバッファロー(写真2)が,Yahoo! Digital Home Engineに対応したIP-STBを出展していた。米Yahoo!は2006年1月に,テレビ向け情報配信サービス「Yahoo! Go TV」を公表しているが,Yahoo! Digital Home EngineはYahoo! Go TVとは仕組みが異なる,日本独自の取り組みになる。

 Yahoo! Digital Home Engineでは,ヤフーが提供する動画配信サービス「Yahoo!動画」や「Yahoo!ニュース」といったコンテンツを,STBを接続したテレビで再生できる。コンテンツはいったん,DLNAサーバー機能を搭載したデバイスに蓄積する必要があり,STBから直接ヤフーのコンテンツをダウンロードするわけではない。DLNAサーバーとしては,パソコンを想定している。また,Yahoo!ニュースのコンテンツは,画像と文字情報を個別に配信するのではなく,両者を合わせて1枚のJPEG画像として配信する。

 ヤフーでは,動画やニュースのほか「Yahoo!オークション」やポッドキャストなどもYahoo! Digital Home Engineで利用できるようにする,としている。CEATEC会場では,実際にDLNAサーバーをインターネット経由でヤフーのサーバーに接続して,ニュースなどをダウンロードするデモを実施していた。現在はまだ開発中であり,サービス開始時期などは明らかにされていない。