図1:gooの実験サイト「gooラボ」のBLOGRANGER 2.0のトップ画面
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図2:キーワード検索の結果表示画面。トピック,ブロガー,リンク先,感想表現の4つの視点に分類して表示できる
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図3:JavaScriptのプログラミング知識がないユーザはWebパーツを利用できる。「トピックで選ぶ」「感想で選ぶ」「ブロガーで選ぶ」など14種類から目的に合ったパーツを選べる
図3:JavaScriptのプログラミング知識がないユーザはWebパーツを利用できる。「トピックで選ぶ」「感想で選ぶ」「ブロガーで選ぶ」など14種類から目的に合ったパーツを選べる
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 NTTとNTTレゾナントは,10月2日,gooの実験サイト「gooラボ」において,ブログ検索エンジン「BLOGRANGER 2.0」のAPIを公開,商用サービスを検討する実証実験を開始した(図1)。BLOGRANGER 2.0の検索結果を抽出するフィルタ機能をJavaScriptのAPIとして提供,ユーザは自由に独自のブログ検索サービスを構築できる。実験期間は1年で,マーケティングツールとしての利用や広告配信と連携したビジネスモデルの実用性を探っていく。

 BLOGRANGERは,NTTサイバーソリューション研究所が開発したマイニング機能を備えたブログ検索エンジン。膨大なブログ記事の中からキーワード入力による検索結果を,トピック,ブロガー,リンク先,感想表現の4つの視点から分類・提示する(図2)。

 今回,BLOGRANGER 2.0の検索結果を抽出するフィルタ機能を,JavaScriptのAPIとして初めて公開することにした。これによってユーザは,JavaScriptのソースをWebページのHTMLソースに追加することで,目的にあった独自のブログ検索サービスを構築できるようになる。例えば,ある商品をプロモーションしたい場合,その商品に関するクチコミ情報を膨大なブログ記事の中から効率的に選別し,検索結果として提示するといったことが可能になる。

 JavaScriptのプログラミング知識がないユーザは,WebAPIであらかじめ作られた14種類のパーツを利用できる。「トピックで選ぶ」「感想で選ぶ」「ブロガーで選ぶ」「リンク先で選ぶ」「話題の商品をチェック」「ブログ週間チャート」「気になるブロガーの記事をチェック」「気になるブロガーの感想をチェック」など,目的に合ったパーツを選び(図3),キーワードなどの検索条件を指定すると,JavaScriptソースが自動生成される。これをWebページのHTMLソースに貼り付ければ,Webパーツの機能が利用できるようになる。
 
 BLOGRANGERのブログ検索機能は,携帯電話からも利用できるようにした。パソコンでキーワードを入力し,検索を実行すると,検索結果ページのURLをQRコードで表示する。これをカメラ付き携帯電話で読み取る,あるいはメールでURLを送ることによって,その検索結果を携帯電話からも閲覧できる。

 「BLOGRANGERのマイニング機能をAPI公開することで,他のサイトが提供している情報とのマッシュアップ(組み合わせ利用)の可能性が広がった。新しい発想のブログ検索サービスがたくさん登場してほしい」と,NTTサイバーソリューション研究所の戸田浩之氏は期待する。同社は今回の実験によって,マーケティングツールとしての利用や広告配信と連携したビジネスモデルの実用性を探っていく。