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 センドメール、CSK Win テクノロジ、テンアートニの3社は、迷惑メール(スパム)対策アプライアンス「EasyNetBox for Spam Filter powered by Sendmail」の販売を、10月2日に開始した(写真)。センドメールの小島國照社長は、「採用した米クラウドマークのスパム検出エンジンは、世界で2000万を超えるユーザーのフィードバックを基に検出精度を上げる“Web2.0”型。チューニングは不要だ」と、製品の特徴を説明する。

 クラウドマークのスパム検出エンジン「ENBスパムフィルタ」は、ユーザーがクラウドマークに寄せたスパム情報を基にフィルタリングのルールを作成する仕組みを持つ。フィルタは、「作成から数秒から数分後には、クラウドマーク製品のユーザーに配信される」(小島社長)。あるユーザーの利用結果では、誤検出を2%以下に抑えたケースもあったという。

 すでに国内ではOCNやBIGLOBEなどの大手ISPが採用している。「ISPで大きな効果をあげているエンジンを、一般の企業でも安価に利用できるようにしたいと考えた」(小島社長)。

 「実は米国のスパム対策製品市場は、壊れてしまったといわれている」と、小島社長は明かす。低価格だが検出精度の悪い製品がまん延したために、ユーザーの信頼を失ってしまったというのだ。「スパム対策製品ベンダーは詐欺師だ、というユーザーがいるほど。何でも導入すればいいというものではないことを伝え、日本ではそのような誤解が広まらないようにしなくてはならない」(小島社長)。

 センドメールはソフトウエアを提供。CSK Win テクノロジは製品のサポート、テンアートニは販売とSIを担当する。価格は100ユーザーまでのモデルが68万7750円、200ユーザーまでが85万500円。

 なお、テンアートニは、11月6日に「サイオステクノロジー」へと社名を変更する。