センドメールとCSK Win テクノロジ、テンアートニの3社は10月2日、中堅・中小規模企業向け迷惑メール対策アプライアンス(専用サーバー)の新製品「EasyNetBox for Spam Filter powered by Sendmail(ENBスパムフィルタ)」の販売を開始した。10月10日から出荷する。

 センドメールが迷惑メール対策ソフトを、テンアートニがサーバーハードを提供してENBスパムフィルタを開発した。また、テンアートニはシステム構築を担当するほか、同社の販売パートナー網を活用した拡販にも取り組む。CSK Win テクノロジはENBスパムフィルタを販売するとともに独自にパートナーを開拓し、技術サポートなどを提供する。

 ENBスパムフィルタはアプライアンスのためインテグレーションの手間が少なく、既存のメールサーバーやネットワークを変更することなく導入できる。「導入後も、自動的に迷惑メール情報が追加、変更されるため、管理者の負担が少ない。中堅・中小企業でも導入しやすい」(センドメールの小島國照社長)という。具体的にはセンドメールは、全世界に2000万ユーザーいるというSpam Filterユーザーから申告される迷惑メール情報を自動的に分析し、迷惑メールの最新情報を更新する仕組みを持つ。この情報が各ユーザーのENBスパムフィルタに反映される。

 価格は、100ユーザー向けの「ENBスパムフィルタ 100U」が68万7750円から、200ユーザー向けの「ENBスパムフィルタ 200U」が85万500円から。3カ月で約300台という販売目標を掲げる。