EasyNetBox for Spam Filter powered by Sendmail
EasyNetBox for Spam Filter powered by Sendmail
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 センドメールなど3社は,社員数200人以下の中小企業に向けて,迷惑メールに対策するための専用機器「EasyNetBox for Spam Filter powered by Sendmail」を2006年10月10日に出荷する。既存の電子メール環境に追加する小型のネットワーク機器であり,静音性に留意するなどオフィスでの設置を意識した。価格はライセンスを100ユーザーまでに限定した下位機種「EasyNetBox for Spam Filter 100U」が65万5000円(税別),200ユーザーまでに限定した上位機種「同200U」が81万円(税別)。

 EasyNetBox for Spam Filterは,センドメールが販売する迷惑メール対策ソフト機能付きメール・サーバー・ソフト「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution」を,テンアートニが開発したアプライアンス向けPCサーバー「EasyNetBox」にインストールしたアプライアンスである。センドメールとテンアートニにCSK Winテクノロジ(旧アスキー・ネットワーク・テクノロジー)を加えた3社が共同販売する。

 センドメールが2003年12月から国内出荷している米Cloudmarkのスパム対策機能を利用する。インターネット上で迷惑メールを受け取ったユーザーが迷惑メールを報告することで,迷惑メールのデータベースが作られるという仕組み。具体的には,メールの一部を一方向ハッシュ関数にかけたハッシュ値をインターネット上で共有してデータベース化する。ユーザーが受け取ったメールのうち,ハッシュ値が一致したメールを迷惑メールと判断できる。インターネット・メールを利用する多くのユーザーが人間の意志で迷惑メールであると判別したデータベースを用いるため,迷惑メールの判定精度が高いという。

 ハードウエアの仕様は以下の通り。外形寸法は幅195×高さ80×奥行268ミリ・メートル。ネットワーク機能は100BASE-TX/10BASE-Tポートを2基備える。CPUはCeleron M(1.5GHz)。メモリー容量は1Gバイト。