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 「いま30代後半以下のプログラマが減っている。若い人をどうやって育てるかが大きな課題だ」。オープンソースのWebブラウザ「Firefox」などの開発や支援を行う有限責任中間法人Mozilla Japanの瀧田佐登子代表理事は、9月27日から開催されている、ネット社会の未来を展望する「ニューコンテクストカンファレンス 2006」の講演においてこう指摘した。

 Mozilla Japanは、同社のマーケティング活動を兼ねた開発者育成支援策を計画中だ。まず、「モジラ・エデュケーション・プロジェクト・プラン」として、大学内にMozillaコミュニティを作り、プログラミングを学習したり、Mozillaのマーケティング活動を実践したりする。2007年内に5校以上で立ち上げる計画であり、すでに3校が決まっているという。

 また、エンジニア育成プランの一環として、小・中学校、高校生を対象に、Firefoxをカスタマイズして“マイブラウザ”を作るコンテストを開催する。「いきなりプログラミングはハードルが高いので、こうしたことから親しんでもらいたい」(瀧田代表理事)とする。

 さらにイベントとして、「眠らないセミナー企画、プロジェクト24」を開催。日米欧にあるMozillaプロジェクトの拠点を結んでFirefoxの開発者が24時間セミナーを実施する。現在、セミナー内容の企画や協力を募集している。