エフ・エフ・シー(FFC)は9月25日,パソコンやサーバーのハード・ディスク装置(HDD)内から個人情報を含んだ文書ファイルを検出する「SecretBarrier」を発表した。個人情報の文書ファイルを高精度に検出できるのが特徴。出荷開始は9月28日。

 個人情報の漏えい対策では,社内にどのような個人情報が山積しているのかを把握する作業が不可欠である。SecretBarrierはこうした個人情報の“棚卸し”を支援するツールで,名前や住所,電話番号,メール・アドレスといった個人を特定できる情報が含まれる各種ファイルを見付け出す。

 さらにSecretBarrierでは,競合製品に比べて高精度な検出を可能にした。富士通研究所が開発した前後の文脈から個人情報を推定する検出技術「NE抽出ライブラリ」を採用したことで,検出正答率は約98%を実現しているという。

 SecretBarrierは,スタンドアロンとクライアント/サーバー(C/S)型の2種類がある。いずれもクライアントにはエージェントのインストールが必要。価格は1ユーザー・ライセンスで4179円。インストール用メディアは3990円。C/S型ではさらに39万9000円かかるほか,各クライアントの検出結果を格納するために「Microsoft SQL Server 2005」が必要となる。