NTTドコモが国内で初めて投入する「BlackBerry 8707h」。日本語は表示できるが入力できない
NTTドコモが国内で初めて投入する「BlackBerry 8707h」。日本語は表示できるが入力できない
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 カナダのリサーチインモーション(RIM)は2006年9月25日、日本語入力に対応したBlackBerry端末を2007年第2四半期にも投入することを明らかにした。価格などは未定。RIMは9月19日に、NTTドコモと協業することを発表したばかり。同月26日にNTTドコモ経由で「BlackBerry 8707h」を発売するが、この端末は日本語を表示はできるものの、日本語の入力ができない。入力を希望するユーザーは、NTTドコモの米国法人が提供する日本語入力ソフト「Namimail 2.0」を別途購入し組み込む必要がある。なおRIMは、8707hのユーザーに対しても、ファームウエアのアップグレードで日本語入力が可能になるようにしたい考えだ。

 BlackBerryは、海外では約600万ユーザーが使う企業向けの携帯電話。通常の音声通話機能に加え、グループウエアとつなぎ目なく連携できるのが特徴だ。外出先でも、パソコンを使わずにMicrosoft ExchangeやNotesサーバーにアクセスできる。電子メールを送受信したり、スケジュールやアドレス帳を閲覧または更新するなど、パソコンからグループウエアを利用した場合とほぼ同じ環境が手に入る。国内でBlackBerryを導入するには、連携用のサーバーを企業内に用意し、NTTドコモの「BlackBerryネットワークサービス」(月額5985円)を契約する必要がある。

 なお8707hは、いわゆる3Gと呼ばれるW-CDMA方式に加え、海外で主流のGSM/GPRS方式に対応している。このため、海外でも国内のグループウエアサーバーへアクセス可能。ただし、端末に「SIMロック」と呼ぶガードを施しており、NTTドコモの「FOMAカード」以外は認識しない。海外では使う場合は、NTTドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」を利用することになる。