デジタルラジオ推進協会(DRP)は2006年9月25日、東京地区で実施している地上デジタルラジオ放送の実用化試験放送を本格化させると発表した。東京地区の放送エリアを拡大する計画で、既に9月17日の深夜に電波の出力を引き上げるための実験を実施したという。またコンテンツを充実したり、デジタル放送ならではの新サービスを提供するための検討を進めていることを明らかにした。このほか、2006年末から2007年にかけて、受信機が発売される見通しであるという。

 地上デジタルラジオ放送を巡っては、エフエム東京や文化放送などが、本放送の実施を目指していた。だがそのメドが立たないことから、代わりにDRPが提供している実用化試験放送を本格化させることにした。DRPは、2006年12月までに放送エリアを拡大したうえで、コンテンツを充実させる見通しである。