BlackBerry端末を手にするカナダのリーサーチ・イン・モーションのマイク・ラザリディス社長兼共同最高経営責任(左)と,NTTドコモの星澤秀郎・取締役常務執行役員法人営業本部長(右)
BlackBerry端末を手にするカナダのリーサーチ・イン・モーションのマイク・ラザリディス社長兼共同最高経営責任(左)と,NTTドコモの星澤秀郎・取締役常務執行役員法人営業本部長(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 カナダのリサーチ・イン・モーションは9月25日,同社が開発したモバイル端末「BlackBerry 8707h」を翌26日からNTTドコモが発売することを受けて(関連記事),東京港区のカナダ大使館にて発表イベントを開催した。

 イベントに出席したNTTドコモの星澤秀郎・取締役常務執行役員法人営業本部長は,「9月19日のBlackBerryの製品発表以後,多くの法人顧客から問い合わせをいただき,既に1400回線の確定受注を得た。予想以上の出足」と語った。外資系の企業数十社からの受注と言い,さらに大口の契約も控えているという。

 ドコモはBlackBerry 8707hを単体では発売せず,端末を含めた「BlackBerry Enterprise Solution」として法人限定でインテグレーションを含めて販売する。今回は詳細な価格イメージも初めて明らかにした。例えば端末の標準価格は5万9900円(税抜き)。FOMAのネットワークを使って企業の業務システムとBlackBerry端末の連携を可能にするサービスは,1契約当たり月額5700円(税抜き)となる。業務システムとの連携にはサーバーの設置も必要だが,「規模にもよるが約200万円程度から用意できる」(NTTドコモの法人営業本部ソリューションビジネス部の松木彰ソリューション統括担当部長)と言う。

 なお現在のBlackBerry端末は日本語入力はできないが,イベントに出席したカナダRIMのマイク・ラザリディス社長兼共同最高経営責任者は「2007年の第2四半期には,BlackBerry端末の日本語入力を可能にする予定」と明言。現在発売中の端末もソフトウエアのアップグレードで日本語入力可能とする。NTTドコモの松木担当部長は「BlackBerryの潜在的な市場は大きい。今後はビジネス・コンシューマ市場(業務に活用するサービス・製品を個人として購入する層)にも展開できるようにしたい」と期待を語った。