NTT東日本は9月22日,同月19日から21日に発生したIP電話サービス「ひかり電話」のつながりにくい状況のうち,19日の原因を特定したと発表した。呼制御サーバーの一部機能のソフトウエアに不具合があった。

 不具合があったのは,主に企業で使われる代表番号に関連する機能。着信した呼を,同一グループに設定した電話機に順番に振り分ける機能の処理が大幅に増加したことで,ソフトウエアに不具合が発生。呼制御サーバーのふくそうを引き起こした。その影響が中継系の呼制御サーバーにも及び,ふくそうの範囲が拡大した。

 併せてNTT東日本は,20日の障害原因の推測も公表した。前日のふくそうから回復した中継系呼制御サーバーが初期状態に戻らず,本来の処理性能を発揮できなかったため,ふくそうが発生した可能性が高いという。

 このため同社は20日にサーバーを再起動し,21日は処理負荷を監視しながら通話量を規制して運用。さらにサーバーの収容替えも実施したところ,22日は規制をかけずに安定的に運用できている。

 ソフトウエアの不具合は,安定性を確認した上で明日23日に修正する計画である。