[画像のクリックで拡大表示]

 野村総合研究所は9月20日,オープンソース初級技術者向けの無償Q&Aサイトを開設した。また,9月29日から初級者を対象に,オープンソース・ソフトウエアを使った開発プロセスを体験できる無料セミナーを開催する。

 Q&Aサイトの名称は「OSSユーザコミュニティサイト」。現在TomcatやJBossなど11種のオープンソース・ソフトウエアのカテゴリが設けられている。

 無料セミナーは9月29日に第一回を開催する。約半日で,Tomcat,JBoss,Struts,Spring,Hibernateなどのオープンソース・ソフトウエアのインストール,開発環境の構築,簡単なWebアプリケーションの開発までの開発プロセスを体験できるという。今後は1~2カ月に1回度程度の開催を予定している。

 野村総合研究所では,同社が検証した組み合わせのオープンソース・ソフトウエアに,開発手順書や管理ツールを組み合わせたWebアプリケーション・サーバー・パッケージ「OpenStandia」を無償提供している。具体的にはTomcat,JBoss,Struts,Spring,Hibernateなどを組み合わせている。これまで問い合わせがあった顧客に配布してきたが,20日からOpenStandiaホームページでの配布も開始した。

 同社では,「オープンソース・ソフトウエアの性能は商用製品と比較しても遜色ないが,マニュアルや研修,特に経験の浅い技術者向けの支援が少ないため技術者の育成が進まず,普及の足かせとなっている」と見ており,オープンソース・ソフトウエアの普及を目的として,今回の無償支援を開始したとしている。