写真1 ノートン・インターネットセキュリティ2007による警告例
写真1 ノートン・インターネットセキュリティ2007による警告例
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写真2 ノートン・インターネットセキュリティ2007による遮断例
写真2 ノートン・インターネットセキュリティ2007による遮断例
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 シマンテックは9月21日,個人ユーザー向けセキュリティ・ソフトの新版「ノートン・アンチウイルス2007」と「ノートン・インターネットセキュリティ2007」を発表した。ノートン・アンチウイルス2007は,ウイルス/スパイウエア対策ソフト。ノートン・インターネットセキュリティ2007は,アンチウイルス2007の機能に不正侵入防止機能などを統合したスイート・ソフト。新版では,フィッシング対策機能などを追加した。ダウンロード版は本日から,パッケージ版は9月30日から販売する。

 ノートン・アンチウイルス2007では,ウイルスやスパイウエアの検出機能を強化したという。例えば,従来は検出することが困難だったウイルス(カーネル・レベルのルートキット技術で姿を隠すウイルス)を検出できるようになった。これは,2004年12月に買収したベリタスの技術を使用して実現しているという。

 また,パフォーマンスを向上させたことにより,システムの「完全スキャン(全ファイルに対するウイルス・チェック)」をバックグラウンドでおこなえるようになったという。

 ノートン・インターネットセキュリティ2007では,新たにフィッシング対策機能を追加した。詐欺サイトの疑いがあるWebサイトにユーザーがアクセスすると,警告画面を表示する(写真1)。詐欺サイトの疑いがあるかどうかは,URLやページの内容で判断するという。例えば,別のWebサイトに置かれているロゴ画像を張っている場合などには,詐欺サイトの疑いがあるとされる。

 同製品のブラックリストに登録されている既知の詐欺サイトへアクセスした場合には,そのページを表示せずにアクセスを遮断する(写真2)。ブラックリストは,オンラインで適宜更新される。

 価格は,ノートン・アンチウイルス2007のパッケージ版が6195円,ダウンロード版が4935円。ノートン・インターネットセキュリティ2007のパッケージ版は8190円,ダウンロード版が6300円(いずれも,1ユーザーが1年間使用する契約)。