日本郵政公社は10月2日より,セキュリティ強化を目的に生体認証による本人確認システムを稼働させる。同日より指静脈認証に対応したICキャッシュカード「郵便貯金ICキャッシュカード」の発行を開始。同カードに対応したATM約1万2300台(全ATMの台数は約2万6500台)の稼働を開始する。

 同システムは,日立製作所が提供する指静脈認証技術を採用。利用者の指(2本)の静脈パターンをICカードに登録し,郵便貯金の払い戻しや送金などの際にATMに指をかざすことで本人かどうかを確認する。セキュリティ対策の一環として,なりすましや不正利用の防止につなげる。

 指静脈認証システムの稼働と同時に,複数の金融機関の指静脈機能付きICキャッシュカードの相互利用も開始する。対応するICキャッシュカードは,みずほ銀行,三井住友銀行,第四銀行,京都銀行が発行するもの。