ウィルコムは9月20日,現行PHSよりも高速な通信を実現する「次世代PHS」の実証実験で,伝送速度20Mビット/秒の通信に成功したと発表した。

 同社は,今年1月に次世代PHSの実証実験を開始。当初は2.3GHz帯の5MHz幅の電波を利用し,2月には2Mビット/秒弱での通信に成功している(関連記事)。8月からは2.5GHz帯の20MHz幅の電波を利用した実験を開始しており,今回,上り方向と下り方向の両方で20Mビット/秒の通信に成功した。

 今後は,複数のアンテナで送受信する「MIMO」(multiple input multiple output)技術や「アダプティブ・アレー」技術を導入して,60Mビット/秒の通信速度を目指すとしている。