図1 Googleで検索した結果のサイトを「マカフィー・サイトアドバイザ」で確認
図1 Googleで検索した結果のサイトを「マカフィー・サイトアドバイザ」で確認
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図2 各種操作を行うコンソール「SecurityCenter」
図2 各種操作を行うコンソール「SecurityCenter」
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 マカフィーは2006年9月20日、セキュリティ対策ソフトの新版「マカフィー 2007」を発表した。9月30日より発売する。ウイルス対策、スパイウエア対策、迷惑メール対策など各種製品を統合し、使い勝手を高めたのが特徴。

 提供する機能に応じた4製品がある。最もベーシックな製品は、ウイルス対策やスパイウエア対策、パーソナルファイアウオールを搭載する「マカフィー・ウイルススキャンプラス 2007」。これにファイルのバックアップ機能と、ごみ箱やCookieのデータを復元できないように完全に削除する機能を追加したのが「マカフィー・PCプロテクションプラス 2007」。さらに迷惑メール対策やURLフィルタリング、フィッシング詐欺対策などの機能を加えたのが「マカフィー・インターネットセキュリティスイート 2007」。最上位製品として、インターネットセキュリティスイートの機能に無線LANの保護機能を加えたのが「マカフィー・トータルプロテクション 2007」になる。なお、各製品には、検索エンジンでキーワード検索した結果表示されるサイトが安全なものかどうかを表示する「マカフィー・サイトアドバイザ」を同こんする(図1)。

 使い勝手も高めた。例えば、「SecurityCenter」と呼ぶコンソール。パソコンが保護された状態なのかどうかを一目で分かるように、画面上部に信号機のように赤・青・黄で状態を表示する(図2)。また、これまでは「ウイルス対策」「迷惑メール」という具合に機能面で分類したユーザーインタフェースだったが、「コンピュータとファイル」のように保護対象の視点から機能をたどれるようなユーザーインタフェースに変更した。そのほか、従来は各アプリケーションごとにアップデートしていたので、ソフトの再起動を伴うアップデートの場合は最大4回ソフトを再起動する必要があった。これらを一括でアップデートできるようにし、操作上のわずらわしさを減らした。

 製品全体での大きな機能追加は、PCプロテクションプラス以上の製品に搭載されるバックアップ機能だ。「パソコンの安全を守るという面から、バックアップ機能の搭載を以前から検討していた。ところが、バックアップ機能を備えるWindows OneCare Liveが出たことで尻に火が付き、今回の製品で搭載した」(プロダクトマーケティング マネジャー 飯嶋 睦氏)という。このほかにも、ウイルス検索エンジンの高速化や、OSの脆弱性を突いてバッファーオーバーフローを引き起こそうとする攻撃を検知・防御する機能の追加など、細かい強化も行われている。

 1ユーザー当たりのオンライン版の価格は1年契約の場合で、ウイルススキャンプラスが3900円(パッケージ版は5480円)。PCプロテクションプラスが4400円(パッケージ版はない)。インターネットセキュリティスイートが5500円(パッケージ版は8480円)。トータルプロテクションが6648円(パッケージ版は9505円)になる。