アレクセオ・ジャパンの「パーソナルIPSカード」
アレクセオ・ジャパンの「パーソナルIPSカード」
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 日本通信の子会社であるアレクセオ・ジャパンは9月19日,業務で使うパソコン向けのネットワーク不正侵入防御システム「パーソナルIPS」を10月に発売すると発表した。

 同製品は,従業員が会社所有のノート・パソコンを社外で利用する際に,インターネット・プロトコルの盲点を突いた不正侵入や攻撃を未然に防止する。「フィンガープリント」と呼ばれる独自のタグをパケットに添付することによって,正規の通信と悪意のある通信を識別するする独自技術を備えている。この技術を使ってセキュリティ・パッチが公開される前にセキュリティ・ホールを狙う「ゼロ・デイ(0day)攻撃」を防止可能で,ウイルス対策ソフトやファイアウォールを補完する。

 専用のクライアント・ソフトをインストールしたパソコンに,「パーソナルIPSカード」(写真)を差し込むことによって不正侵入防御の機能が働く。パーソナルIPSカードは,同システムの鍵として動作するPHSデータ通信カードである。1年間使い放題のPHSデータ通信サービスが含まれる。

 動作環境はOSがWindows XP Professional Service Pcak 2,CPUがPentium Mの900MHz以上,メモリーが256MB以上,ハード・ディスク容量が80MB以上。価格はオープン・プライスで,想定実勢価格は1台当たり約16万円。