トレンドマイクロは、メールとWebアクセスのセキュリティ対策に特化した、中堅中小企業向けのアプライアンス製品「Trend Micro InterScan Gateway Security Appliance」を10月26日から販売する。ハードディスクに障害があってもセキュリティ対策が機能する点が特徴。

 InterScan Gateway Security Applianceは、社内のクライアントPCとファイアウォールの間にブリッジとして設置する。社内とインターネットとの通信を中継しながら、内容をチェックする。このため、ネットワーク構成を変更せずに適用できる。セキュリティ対策機能は、ウイルス対策機能、スパイウエア対策機能、スパム対策機能、URLフィルタリング機能など、トレンドマイクロが販売している既存のソフトウエア製品と同等。ただし、アプライアンスである分、導入が容易である。

 通信状況からウイルスやスパイウエアに感染していると判断したクライアントがあった場合、InterScan Gateway Security Appliance内部のWebサーバーに強制リダイレクトする。Webサーバーから駆除プログラムを配信し、ウイルスやスパイウエアを駆除してから、通信を許可する。

 ウイルス対策のプログラムはCompact Flashカードに格納している。ハードディスクにはログと、ウイルスなどに感染している恐れのある隔離対象のファイルしか記録しない。その結果、ハードディスクに障害があっても、メールやWebアクセスをチェックすることができる。ただし、ログの記録やパターン・ファイルの更新などの機能は使えない。また、ハードディスク以外の部品に不具合があって停止した場合、セキュリティ対策機能は働かなくなるものの、通信を継続する。

 製品はユーザー数により6種類ある。価格は、最大100ユーザーまでのM100が税込み94万1850円、最大1000ユーザーのM1000が363万7200円。購入後1年間は、障害時に無償でハードウエアを交換する。