社会保険庁の次世代オンラインシステムの基本設計を請け負うベンダーとして、五つのシステムのうち残った一つを沖電気工業が落札したことが明らかになった。

 沖電気工業が請け負うのは、外部機関への報告業務の資料作成や、収納業務の事務処理を支援する「支援系システム」と呼ばれるもの。落札価格は、1億4500万円である。

 社会保険オンラインシステムは、五つのシステムに分割して構築する計画だが、最後の一つが沖電気工業に決まったことで、合計4社が請け負うことになった。ほか3社は、アクセンチュア、NTTデータ、日立製作所である。

 沖電気工業に決まったのは、8月28日で他社より1週間遅れた。提示金額が想定した価格の6割以下の“低入札価格”だったため。同庁の経理課が調査し、審査をパスした。

 支援系システムは、2007年度に基本設計を終え、詳細設計・開発の業務について再度調達をかける。2009年度に稼働開始する計画である。