写真1 Fedora Core6 test3のデスクトップ
写真1 Fedora Core6 test3のデスクトップ
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 Fedora Projectは2006年9月14日(米国時間),Linuxディストリビューション「Fedora Core 6」の最終ベータ版である「Test3」を公開した。i386版,x86_64版,ppc/ppc64版がある。米Intel製のCPUを搭載したMacintoshでも利用可能。Fedora Projectは2006年10月11日(米国時間)にFedora Core 6の正式版を公開する計画だ(関連記事「画面で見る最新Linux『Fedora Core 6 test3』」も参照) 。

 Fedora Core 6では,カーネル2.6.17,glibc 2.4.90,gcc,4.1.1を採用した。X Window Systemには,X.Org 7.1を採用。統合デスクトップ環境としては,KDE 3.5.3と,9月4日に公開されたばかりのGNOME 2.16が利用できる。GNOME上では,メニューを編集するためのソフトウエア「Alacarte」が利用可能だ。GNOME 2.16で新たに追加されたものである。また,Fedora Coreのインストーラである「anaconda」では,インストール時にネットワーク上のリポジトリが利用できる,IPv6の設定が行える,などの機能が追加された。

 仮想化ソフト「Xen」の管理ツール「virt-manager」も追加された。仮想マシンの作成,起動,停止,保存などをGUIを用いて実行できる。virt-managerは,libvirt.orgが開発した仮想マシン・インタフェースを用いているため,Xen以外の仮想化ソフトの管理も可能である。

 デスクトップでは,3次元操作が可能なウインドウ・マネージャ「Compiz」が利用できる。ただし,ウインドウの透過や3次元機能を利用するには,AIGLX(Accelerated Indirect GL X)に対応したグラフィクス・カードが必要だ。