日本オラクルの桑原宏昭エンタープライズアプリケーション営業統括本部長
日本オラクルの桑原宏昭エンタープライズアプリケーション営業統括本部長
[画像のクリックで拡大表示]

 日本オラクルは9月13日、通信業界、メディア業界向けの製品戦略を発表した。「通信業界、メディア業界は大きな変革の時期に来ている。そのビジネス・チャンスでは当社の強みを生かせる」と、常務執行役員である桑原宏昭エンタープライズアプリケーション営業統括本部長は意気込む(写真)。

 同社が着目しているのは、固定電話と携帯電話、インターネット、放送などを融合しようという通信・メディア業界の構造変化である。「さまざまなサービスがIPネットワークに統合される。すると、課金や認証などもシステムは、固定電話やインターネットといった個々のサービスに閉じたものではなく、共通の基盤になる。システムの規模が大きい上に、より高い信頼性が求められるようになる」と、関屋剛 通信・メディア・公益営業本部長はみる。

 そこに向けた製品としては、データベース管理ソフトのほか、旧シーベルのCRMソフトウエア、課金情報管理ソフト「PORTAL」、SIPサーバーである「hotsip」、大量のトランザクションをさばくオンメモリー・データベースソフト「TimesTen」などがある。「これらはNGN(次世代ネットワーク)上で将来的に提供されるサービスの基盤として利用する製品。オラクルは、これらを組み合わせて「Oracle Service Delivery Platform(SDP)として提供していく」(松川智彦 通信・メディア ビジネス開発担当部長)。