LANアナライザ大手の日本ネットワークジェネラルは9月12日、ネットワーク管理ソフトの新製品「Network Intelligence Suite」を9月22日に出荷すると発表した。同社の主力製品はLANアナライザの「Sniffer」だが、「Snifferからの脱却を図り、マネジメント製品ベンダーに変わる」(諸橋隆也代表)という。

 新製品のNetwork Intelligence Suiteは、同社が得意とするネットワークを流れるデータの収集・分析機能に加えて、サーバーやアプリケーションのパフォーマンスを分析できる機能を備える。システムに問題が発生した際に、原因がサーバーやネットワークなどのどの部分にあるかを一括して把握、さらに問題部分を詳細に分析できるようにする。

 諸橋代表は「OpenViewやJP1といった大規模向けシステム製品ソフトの導入が難しい中小企業をターゲット」と語る。ただし将来は、OpenViewやJP1などのシステム管理ソフトや、IDS(不正侵入検知システム)などのセキュリティ管理ソフトなど他社製品とも連携できるようにする。

 Network Intelligence Suiteの価格は中小企業を対象にした場合で200万から300万円程度になる見込み。ただし、今回出荷するのは英語版で、日本語版の出荷は来年半ばから来年末の予定だ。

 日本ネットワークジェネラルが、ネットワーク管理やシステム管理分野に進出するに当たって、今後注力していくのが販売パートナー、特にシステムインテグレータ(SIer)の開拓だ。「2次代理店を含めて、これまでの販売パートナーはネットワークインテグレータが8割程度だが、SIerと半々になるようにする」(諸橋代表)という。