総務省は9月11日,2006年6月末時点のブロードバンド・サービスなどの契約数を発表した。2006年4~6月の純増数は,FTTH(fiber to the home)が堅調に増加を続けて600万件の大台に乗った。一方,DSL(digital subscriber line)の契約数は減少した。DSLの減少は,2000年1~3月期の調査開始以来初めて。

 FTTH,DSL,CATV,FWA(fixed wireless access)の4種類のブロードバンド・サービスの契約数の合計は2421万7012件で,3月末時点に比べて91万5907件増加。このうち,FTTHは,84万7900件増の630万5597件となり,2004年7~9月期以来7期連続で増加した。

 これに対してDSLは1449万994件で3月末時点に比べて2万6865件減少。地方では契約数を伸ばす県もあったが,東京都が3万4941件減の205万2191件,大阪府が1万7260件減の105万4715件など都市部での減少が目立った。こうした都市部では,FTTHのユーザー数が急増。東京都では14万8503件,大阪府では7万3659件も増加しており,DSLからFTTHへのシフトが進んでいることがうかがわれる。CATVは10万308件増の340万9789件,FWAが5436件減の1万632件だった。

 ブロードバンド・サービス以外の契約数は,公衆無線LANが550万2488件,携帯電話・PHSが8291万1225件,IP-VPNが27万3901件,広域イーサネットが16万6489件となっている。

●日経コミュニケーション編集部より 記事掲載当初,FWAの減少を5万436件としていましたが5436件の誤りでした。お詫びして訂正いたします。2006.09.13