Diskeeper 10 Server Enterprise Editionの画面
Diskeeper 10 Server Enterprise Editionの画面
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 相栄電器はデフラグ・ツール新版「Diskeeper 10日本語版」のパッケージを9月15日に発売する。デフラグは,ディスク上でバラバラに断片化しているデータを連続的に配置し直す処理。ディスク・アクセス高速化やシステムの安定性向上に効果がある。Diskeeperはあらかじめ定めたタイミングでデフラグを自動実行する機能を備える。

 新版では,デフラグ対象ディスクの容量を拡大したほか,上位版にファイルのアクセス速度を向上させる機能を搭載した。

 デフラグ対象ディスクの容量については,クライアント向けの最上位版で最大2Tバイトの論理ドライブを処理可能に,サーバー向けの上位版では無制限とした。Diskeeper 10には,クライアント向けとサーバー向けにそれぞれ複数のEditionがある。クライアント向けEditionは,これまで個人向け普及版のHome Editionと上位版Professional Editionの二つだったが,今回さらに上位版となるProfessional Premier Editionを追加した。サーバー向け製品に近い機能が利用できる。デフラグ対象ディスクの1ドライブ当たりの最大容量は,Home/Professionalが768Gバイト,Professional Premierが2Tバイト。
 サーバー向けとしては,Server Standard Edition(デフラグ対象ディスクの1ドライブ当たりの最大容量2Tバイト),Server Enterprise Edition(同容量無制限)がある。Server Enterpriseでは通常のデフラグ・エンジンに加えて大容量ディスク対応エンジンを搭載した。大容量ディスク対応エンジンは60Gバイト以上のディスクに対して,高速にデフラグができるようになっている。

 一方,ファイルのアクセス速度を向上させる機能は「I-FAAST(Intelligent File Access Acceleration Sequencing Technology)」と呼ぶ。Professional Premier/Server Standard/Server Enterpriseの各Editionに搭載した。頻繁に使用するファイルを,Diskeeperが内蔵するベンチマーク・プログラムのテスト結果に基づき,ディスク上の高速にアクセスできる場所に自動配置する。製品開発元の米Diskeeperによれば,平均で10~20%アクセス速度が向上するとしている(該当サイト)。

 各Editionの通常パッケージの希望小売価格はProfessionalが9345円,Professional Premierが1万7850円,Server Standardが5万3550円,Server Enterpriseが18万6900円。このほか管理ツールのAdministrator Edition(3万8850円)がある。なお,ダウンロード販売のHome Editionの希望小売価格は3570円。Professional Edition以上には,割安なアップグレード版もある。

 稼働するOSは,クライアント向けがWindows 98,Windows Me,Windows NT Workstation 4.0,Windows 2000,Windows XP(Tablet PC,Media Center含む)。サーバー向けがWindows NT Server 4.0(Server Standardのみ対応),Windows 2000 Server,Windows Server 2003など。Professional Edition以上は64ビットのx64版にも本格的に対応した。なお,Windows Vistaには次期バージョンで対応するという。