テンアートニは2006年9月11日,HAクラスタリング・ソフト「LifeKeeper for Linux」の新版,バージョン6を発表した。出荷開始は10月2日。同時に,LifeKeeperと連携して,ネットワーク経由でディスクをミラーリングできる「SteelEye Data Replication for Linux v6」(以下,SDR-L)も発売する。どちらも6月に買収を完了した米SteelEye Technology社が開発した製品である。

 LifeKeeperの新版では,Red Hat Enterprise Linux 4やAsianux 2.0,White Box Enterprise Linux 3.0などに加え,7月に米Novell社から発表されたSUSE Linux Enterprise Linux 10(以下,SLES10)に対応した。また,6月に米VMware社から発表された仮想化ソフトウエア「VMware Infrastructure 3」上で稼働する仮想サーバーにも対応した。

 SDR-Lの新版では,従来のバージョン4.7では対応していなかった非同期のミラーリングに対応した。この機能は,米SteelEyeが開発し,バージョン2.6.16以降のカーネルで取り込まれている。LifeKeeperとセットで導入すれば,GUI画面上でミラーリングの開始,障害の管理,リカバリといった作業ができる。対応するLinuxディストリビューションは,当初SLES10のみだが,年内に発表が予定されるRed Hat Enterprise Linux 5にも対応する予定だ。

 価格は,LifeKeeperが50万4000円,SDR-Lが25万2000円。セットでは,70万3500円である。

 今回,両製品の出荷に伴い,「LifeKeeperビジネスパートナープログラム」と「LifeKeeperアライアンスパートナープログラム」の2つの支援活動を開始する。前者は,システム・インテグレータやディストリビュータに対する支援,後者はハードウエアやソフトウエア・ベンダーに対する支援である。