pgpoolをWebブラウザから管理できるpgpoolAdmin
pgpoolをWebブラウザから管理できるpgpoolAdmin
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 SRA OSS日本支社は9月8日,pgpool-IIを正式リリースした。pgpool-IIは,オープンソースのDBMSであるPostgreSQLをクラスタリングし,レプリケーション(データ複製)や負荷分散,1つの検索を複数のサーバー上で並列実行するパラレル・クエリを可能にするオープンソース・ソフトウエア。

 pgpool-IIの前身であるpgpoolは,SRA OSS日本支社長の石井達夫氏が開発したオープンソース・ソフトウエア。データベースとの接続を保持して性能を向上させるコネクション・プーリング機能に加え,複数のPostgreSQLサーバーをクラスタリングし,レプリケーションや負荷分散を行う機能を備えている。

 pgpool-IIは,これにパラレルクエリ機能を加え,大規模な検索を高速化したもの。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」に採択され,SRA OSS日本支社が中心となって開発している(関連記事「【PostgreSQLウォッチ】第28回 パラレルクエリを実現したpgpool-II」)。

 また,Webベースの管理ツールpgpoolAdminも同時に正式リリースされた。pgpoolAdminはPHPで記述されており,GUIでpgpool-IIの設定や管理を行うことができる。

 pgpool,pgpool-IIおよびpgpoolAdminは,SRA OSS日本支社から,pgpoolの開発を行うための団体であるpgpool Global Developement Groupに寄贈されており,その著作権はpgpool Global Developement Groupが保持している。

 pgpool-IIおよびpgpoolAdminは,PostgreSQL関連のオープンソース・ソフトウエア配布サイトであるpgFoundryから無償でダウンロードできる。