写真1 CentOS 4.4のデスクトップ画面
写真1 CentOS 4.4のデスクトップ画面
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写真2 Red Hatの名前がついたツール「Red Hat ネットワーク設定」の名称も「CentOS Network設定」に置き換えられている。このツールを選択すると,up2date-configが起動する。
写真2 Red Hatの名前がついたツール「Red Hat ネットワーク設定」の名称も「CentOS Network設定」に置き換えられている。このツールを選択すると,up2date-configが起動する。
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写真3 インストール時に表示されるライセンス条件の画面。CentOS 4.4のライセンス条件はGNU GPLのみ。Red Hatの名称などに関する記述はなくなっている。
写真3 インストール時に表示されるライセンス条件の画面。CentOS 4.4のライセンス条件はGNU GPLのみ。Red Hatの名称などに関する記述はなくなっている。
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写真4 Mozilla Suiteの替わりに採用されたSeamonkey。バージョンは1.0.3である。日本語表示も標準で可能だ。
写真4 Mozilla Suiteの替わりに採用されたSeamonkey。バージョンは1.0.3である。日本語表示も標準で可能だ。
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写真5 Firefox 1.5が利用できる。自動アップデート機能により,Firefox単独でセキュリティ・アップデートをダウンロード可能だ。バージョンは1.5.0.5である。
写真5 Firefox 1.5が利用できる。自動アップデート機能により,Firefox単独でセキュリティ・アップデートをダウンロード可能だ。バージョンは1.5.0.5である。
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 米Red Hat社が開発・販売するLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 4」(RHEL4)のソース・コードを利用して開発された「CentOS 4.4」が2006年8月31日に公開された(写真1)。開発元はThe CentOS Projectである(関連記事「CentOS新版が公開,Core 2 Duoでの性能が向上」,「無償だけど安定稼働するLinux OSを知ってますか」)。

 Red Hatのソース・コードを利用しているものの,「Red Hat」という名称や同社のロゴといったRed Hatの知的所有物は削除されている(写真2写真3)。それ以外のソフトウエア,機能,画面構成はRHEL4と同一である。

 Red Hatはサーバー向けLinuxディストリビューションの「ライフサイクル」(サポート期間)を7年としている。そのうち2年以上にわたって4~5カ月に1度の割合で「Update」と呼ばれる修正版を公開する。最新の修正版は,Red Hatが2006年8月10日に公開した「RHEL4 Update 4(4.4.0)」である。CentOS 4.4はこのUpdate 4の成果を取り入れたものだ。

 GUIを多用するアプリケーションでは,Webブラウザの変更が目につく。CentOS 4.3が用いていた「Mozilla Suite」を除去し,新たに後継ソフトウエアの「Seamonkey」に置き換えた(写真4)。Firefoxのバージョンを1.0系列から1.5系列に変更した。自動アップデート機能が利用でき,SVGフォーマットの画像を表示可能だ(写真5)。

 CentOS 4.4では,LVMのミラーリング機能やInfiniband対応なども追加されている。