東京証券取引所は9月8日にも、ジェイコム株の誤発注に関連してみずほ証券から404億円の損害賠償を請求されていた件について、支払い拒否を正式に決定し、みずほ証券に回答する。

 東証は8月18日に、みずほ証券から「誤発注の損害の大方の責任は、注文の取り消しができなかった東証のシステムの不具合にある」と、404億円の支払いを求める催告書を受け取っていた。その回答期限は9月15日だったが、東証は当初から支払い拒否の姿勢を貫いており、期限前に回答することにした。

 みずほ証券は、東証が支払いに応じない場合は法的措置もやむなしとしており、両社の争いは法廷に持ち込まれる可能性が高くなった。